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人生100年、健康長寿を保ち ライフ・シフトで新しいステージへ! [人生・生活]

<NHKスペシャル『あなたもなれる“健康寿命”徹底解明100歳の世界』>及び<『LIFE SHIFT(ライフシフト)』100年時代の人生戦略(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著/池村千秋訳)>より、これからの長寿社会をどのように生きていくかを考察してみた。

これからの時代、人生100年と言われている。世界中で平均寿命が延び、人々の健康志向、テクノロジーの発達による医療の進歩など、ますます長寿が進むであろう。
日本では100歳以上の人(「センテナリアン」と呼ぶ)は現在65,682人、世界では45万人以上いるといわれている。国連の推計によれば2050年までに、日本の100歳以上の人口は100万人を突破する見込みである。そして、2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107年以上生きることが予想されている。

長寿化というと、年金や医療費などの社会保障費の増大、認知症や介護の問題など、負の側面ばかりが話題になり将来が不安になる。しかし現実として長寿化はやって来るのである。
日本の高齢化のスピードは群を抜いており、早急に対応する必要がある。日本の政府に求められることは多く、そのかなりの部分は早い段階で実行しなくてはならない。
しかし、最も大きく変わることが求められるのは個人であり、今何歳であろうと、いますぐ新しい行動に踏み出し、長寿化時代への適応を始める必要がある。長く生きる人生に向けて準備する責任は、結局のところ私たち一人ひとりの肩にかかっている。

=健康寿命を考える=
【老化とは何か?】 まず、長寿と老化は切り離せない。
長寿というとまず遺伝的要素が強いと思われる。しかし、双子の調査を行った結果、寿命には大きな差がみられ、環境的要因が75%、遺伝的要因が25%であった。これは本人の努力により、健康長寿を手に入れることができるということである。
ところで、健康長寿の前に老化とは何かをみてみたい。老化とは、体が慢性炎症をおこし、細胞の老化により細胞が死に免疫機能が低下、そして様々な要因(病気等)により死に至る。この慢性炎症を抑えることにより老化を抑制することができるという。

【健康長寿になるために】
では、健康長寿になるためには何をすれば良いのか?ひとつは、おのずと知れた「食事」。そして、もうひとつが「ある精神状態」である。この「ある精神状態」が癖もので、ストレス発散は健康に良いと思うが、それがそう単純ではない。以下にこの二つをまとめてみた。

1. 食事により健康を保つ
長寿の国、地中海イタリア南部の町では2,000人中300人がセンテナリアン(100歳以上)である。これは、魚、オリーブオイル、ナッツ、野菜で作る地中海食の影響であるという。そして地中海プロジェクトとして、この食事で世界的に調査を行ったところ、すべての国で良好な結果をもたらしたわけではなかった。
これは、人種、遺伝子、腸内細菌などが関係しており、その国に合った食事を取ることが重要である。日本人はやはり日本食であろう。魚(EPA・DHA)、大豆、味噌、人参、海藻などは、体の炎症を抑える成分が多いという。
身体活動量が多いことも健康長寿に良いという。それにより、血流が良くなり毛細血管の働き(微小循環)が活発になり、酸素を運び、老廃物を取り除く。そういえば、田舎の農家の高齢者は、年齢の割に(失礼ながらm(_ _)m)顔色も良く元気であるが、気のせいではないであろう・・・

2. ある精神状態を維持することにより健康を保つ
満足感と炎症との関係を示す遺伝子、「CTRA遺伝子群」がある。ストレスを受けた時にCTRA遺伝子群が活発になり、慢性炎症を抑え、高い満足感を得られると、活動が緩やかになる
しかし、一概に満足感といっても、「快楽型」と「生きがい型」がある。

<快楽型>・・・慢性炎症を進める満足感
これには、食欲、買い物、性欲、娯楽などがあり、この行動ひとつで炎症が進むわけではないが、一時的に欲求を満たすだけで満足すること。

<生きがい型>・・・慢性炎症を抑える満足感
これには、ボランティア活動、家族を大切にする、世のために働くなどがあり、人や社会に貢献して満足を感じること。
これは、人類が昔から家族を大切にし、コミュニティを作り協力し生活してきたため、脳や神経は社会とのつながり、お互いに助け合うよう、生物学的にプログラムされていると考えられる。近年、“個”が尊重されるようになり、本来“支え合い”により得られていた満足感を埋めるため、快楽型に偏った満足感を求めるようになったのではないか。
それから、生きがいを感じる人と感じない人では、同じことをやっても精神的な満足感が違う。心の持ちようは健康に大きな影響を与える。
  そして、この章最後に・・・
≪年をとっても健康のまま活躍し、社会にも貢献し続ける“生涯現役人生”≫
~なにより“人生を楽しむ”ことが一番大切!~

=100年ライフを考える=
【100年ライフで何が変わるか?】
長寿化時代に、人生のあり方は根本から変わる。これまでグローバル化とテクノロジーの進化が少しずつ確実に人々の生き方を変えてきたように、長寿化も人々の生き方を大きく変える。100年以上生きる時代、言うなれば100年ライフの恩恵を最大化するためには、多くの変化が必要とされる。
そして、過去のロールモデル(生き方)はあまり役に立たなくなる。私たちの親の世代に有効だったキャリアの道筋や人選の選択が、私たちにも有効だとは限らない。私たちは、親の世代とは異なる選択をすることになる。やがて、私たちの子どもたちも、私たちの世代とは違う決断をするだろう。
ここで、一つ質問「100歳まで生きるとして、勤労時代に毎年所得の約10%を貯蓄し、引退後は最終所得の50%相当の資金で毎年暮らしたいと考える場合、あなたは何歳で引退できるか?」。――― この場合は、長寿化の恩恵に最大限欲したければ、70代、ことによると80代まで働かなくてはならない。それが厳然たる事実である。
よい人生を送りたければ、よく考えて計画を立て、金銭的要素と非金銭的要素、経済的要素と心理的要素、理性的要素と感情的要素のバランスを取ることが必要とされる。100年ライフでは、お金の問題に適切に対処することが不可欠だが、お金が最も重要な資源だと誤解してはならない。家族、友人関係、精神の健康、幸福などもきわめて重要な要素とされる。

【人生はマルチステージ化する】
現在は3ステージの人生、教育⇒仕事⇒引退という順番に、ステップを経る以外の選択肢はない。多くの人がこの順番どおりに人生を歩み、同世代の人たちが隊列を乱さずに一斉行進することにより、確実性と予測可能性が生まれていた。人々は、機会と選択肢の多さに戸惑うことがなく、企業や政府は、人々の多様なニーズに直面せずに済んだ。この点を考えれば多くの組織の人材採用、育成、昇進の方針が3ステージの人生を前提にしていることは意外ではない。
しかし、100年ライフでは一斉行進が終わりになる。人生はマルチステージになり、新しい人生の節目と転機が出現し、どのステージをどの順番で経験するかという選択肢が大きく広がる。ステージを経る順番は、3ステージの人生の理論ではもはや決まらない。それは、一人ひとりの嗜好と状況によって決まるのだ。
人生が長くなり、人々が人生で多くの変化を経験し、多くの選択をおこなうようになれば、選択肢を持っておくことの価値が大きくなる。年長世代は30歳頃にはすでに人生の道筋を固めていたが、これからの世代は、結婚や子づくり、住宅や自動車の購入をどんどん先送りにしていく。
もっとも、選択肢をもっておくことは若者時代だけでなく、人生のあらゆる時期に重要だ。マルチステージの人生を送る人にとっては、その重要性がとりわけ大きい。選択肢に投資し、選択肢を残すことは、人生計画の欠かせない一部になる。

【新しいシナリオ ~可能性を広げる~
・3.0のシナリオ・・・教育⇒仕事⇒引退
最初の学生時代の投資を頼りに、勤労人生を最後まで生き抜き、65歳での引退を目指す。現在のスタンダードな考え方ではあるが、もはや崩壊してきている。

・3.5のシナリオ・・・3ステージの人生に「0.5ステージ」をつけ加える
このシナリオは、リスクを嫌う人、つまり40代半ばになってリスクをともなう、大がかりな変化に乗り出したくない人に最も適している。年齢の高い人、言い換えれば、引退が近く、大きな変化を目指すだけの時間がない人にも向いている。
人生に少しの変化(転職)をもたらすことにより、どうにか生活費をまかなえる程度の給料しか受け取れないとはいえ、引退せずに働き続けることには、お金の面で大きな利点がある。1年長く働けば、貯蓄を取り崩す年数を1年減らせる。それに、安い給料でやりくりすることに慣れれば、引退後のつつましい暮らしに適応しやすくなる、という点も見過ごせない。老後に倹約生活を送れば、蓄えを長持ちさせられるからだ。それに、活力資産をはぐくむために費やせる時間がたっぷりある。家族や友人と過ごしたり、心身の健康を保ったりするために時間を十分に使える。
しかし、3ステージの人生を生きやすくするために、ささやかだが十分な変化を遂げるものの、大規模な投資と変化をともなわないので、追加の0.5ステージは3ステージの人生の付録程度の意味しかもたない。これでは、人生が長くなればなるほど、投資不足が大きな問題になる。

・4.0のシナリオ・・・ポートフォリオ型(組合せ)or起業家型の新ステージ
あなたは、もっと積極的に変化を追求するシナリオも選べる。いずれも、早い時期に変化の必要性に気づき、まだ長い勤労人生が残っている段階で、強い意志を持って意識的に変化と変身を遂げるものだ。
4.0のシナリオを実践するためには、現状の状況にしっかり目を開き、待ち受けている未来をじっくり検討しなくてはならない。そうやって、自分についての知識を充実させ、新しい活力ある人的ネットワークを築き、さまざまな経験に対して開かれた姿勢をもつことにより、どのような選択肢を選んだ場合にどのような結果が待っているかを予測できるようになる。いずれのシナリオでも、勇気をもって大きな変身を遂げ、自分を「再創造」させることにより、成功することができる。
以上に挙げた二つのシナリオは、いずれも有形の資産と無形の資産を構築・増強できるというメリットがある。所得の多い期間が長くなるので老後の生活資金の蓄えを増やせるし、生産性資産と活力資産も強化できる。どちらを選ぶかは、本人の嗜好と状況次第である。


・5.0のシナリオ・・・人生100年を前提にさまざまな選択肢を模索
このシナリオは100年ライフを前提に、人生を組み立てていかなければならない。若い時には、今すぐ人生の針路について大きな決断をくだすことを避け、さまざまな選択肢を模索する。例えば、大学を卒業したあと旅にでる。その間、不安定な雇用形態で働くこともいとわない。いずれにせよ、この世代は最初から変身することを前提に、未来の人生を計画しなくてはならない。
このステージで注目すべきなのは、テクノロジーを駆使して、自分がなにを経験するかを選び、評判をコントロールすることだ。オンライン上で確立した人格、形成した幅広い人的ネットワーク、成功させた新しい取り組みはすべて、有効な宣伝材料となり、将来のキャリアを飛躍させる発射台になる。
もう一つ以前の世代と明らかに異なるのは、人生が非常に長くなるため、活力資産を保つことがきわめて難しいという点だ。そこで、5.0シナリオでは、キャリアを中断してリフレッシュし、変身を遂げるための期間を二度設けている。これらの時期には、人的ネットワークを広げ、自分のアイデンティティについてじっくり考えることにより、変身資産も築く。長寿化時代には、無形の資産を補充し、本格的な移行を成功させるために自分を「再創造」する期間を設けることが当たり前になるだろう。余暇の時間の多くを消費ではなく、投資に割かなくてはならなくなる。移行期間を設けるために、その間の生活資金も蓄えておく必要がある。
このシナリオで見落としてはならない重要な要素の一つは、アイデンティティだ。人生で多くのステージと多くのキャリアを経験するようになれば、そのすべてを貫く一本の柱をいっそうしっかりもつ必要が出てくる。そのような柱があってこそ、人生のシナリオが真の意味で自分のものになるのだ。最初に世界を旅して探索をすることが重要なのはそのためだ。そうした経験を通じて、自分がどういう人間なのか、そしてなにを大切にするのかが明確になれば、人生の多くのステージに一貫性をもたせられる。自分の過去と未来をつなぐ一貫したストーリーをもっている人は、いくつものステージを移行することにともなうリスクが小さい。

【多世代が一緒に生きる時代へ】
長寿化が進めば、異世代の関わり方が大きく変わることは明らかだ。これまでの3ステージの人生では、同世代の人たちが一斉行進するように人生のステージを進むため、年齢層ごとに人々が隔離されて生きる欧米型の社会が出現した。子どもは学校に通い、高齢者は引退して余暇を楽しむ。そして、それ以外の世代は、職場で互いに接し合うという形態だ。しかし、マルチステージの人生では、エイジ(=年齢)とステージが一致しなくなり、大人が若々しく生きるようになる結果、世代間の関係に大きな変化が生まれる。このように世代間の交流が活発になれば、若者にも高齢者にも大きな恩恵があるということだ。
マルチステージの人生が一般的になれば、異なる年齢層の人たちが同じ経験をする機会が生まれる。年齢層の異なる人たちが触れ合う機会が増えれば、人的ネットワークの年齢的な均質性が崩れはじめる。異なる年齢層の人たちが共通の経験をし、それを通じておそらくは友情をはぐくむからだ。こうして、高齢者が「別世界」の住人という状況は変わりはじめるだろう。

【自己意識】
<アイデンティティ>
100年ライフの長い人生は、基本的に一つの長い旅と考えるべきだ。その旅に乗り出すときには、次のような問いに答えなくてはならない。「それはどのような形の旅になるのか?」「それを真の意味で自分の旅にするためには、どうすべきなのか?」これらの問いの答えは、その人がどのような選択をし、どのような価値観で生きるかによって決まる面もある。一人ひとりの選択と価値観が人生の出来事やステージや移行の順序を決め、つまりアイデンティティを築いていくのだ。
人生のさまざまな時期に時間的ゆとりが増えれば、自分がどういう人間かを探求する機 会を得られる。それにより自分が生まれた社会の伝統に従うのではなく、自らの価値観や希望に沿った生き方ができるようになれば、それ以上の「長寿の贈り物」はおそらくないだろう。しかし、「私は何者か?」「私はどのように生きるべきか?」という問いに答えられるのは、結局のところ本人しかできない。人生が長くなれば、これらの問いは無視できないものになる。

<計画と実験>
100年以上にわたって生産的に生きる人生を設計するうえでは、計画と実験が重要になる。長い人生で経験する多くの変化によって、金銭的資産と無形の資産を破壊されないためには、計画して準備することが欠かせないし、ありうる自己像について検討するためには、実験をおこなう必要がある。計画と実験は、人生に目的と個性を生み出し、アイデンティティを形づくる心理的連結性をもたらすのだ。
100年ライフの計画を立てるためには、自分がなにをしたいのか、どのようにそれを達成したいのか、という重要な決断をしなくてはならない。問題は、正しい決断ができる場合ばかりではないことだ。行動経済学者のダニエル・カーネマンが指摘するように、私たちはおうおうにして誤った楽観主義に流される。私たちが適切な準備や行動をしないのは、それがもたらす結果を恐れるからではなく、未来について愚かなほど楽観的な考えを持っているからなのだ。
実験が重要な理由もここにある。昔のように特定のロールモデルに従っていればいい時代ではなくなり、ありうる自己像の選択肢が大きく広がる時代には、実験を通じて、なにが自分にとってうまくいくのか、自分がなにを楽しく感じ、なにに価値を見いだすのか、なにが自分という人間と共鳴するのかを知る必要があるからだ。実験は、若者だけのものではない。それは、あらゆる年齢層の人にとって極めて大きな意味を持つ。私たちを次の地点に導き、どのように移行を成し遂げればいいかを明らかにするのは、実験なのだ。実験と探求は、一人の人間の人生を貫く要素の一部を成すものである。

<習熟>
ものごとに習熟するうえでカギを握るのは、自己効力感(自分ならできる、という認識)と、自己主体感(みずから取り組む、という認識)だ。まず、自己効力感を高めるためには、世界でなにがおきていて、変化に対処するためになにができるかについて、誰もが理解を深める必要がある。この本をきっかけに、人生設計というテーマを自由に語り合い、具体的に検討することも大切である。
とくに重要になるのは、無形の資産についてもっと話し合うことだ。現状では、年金、老後の蓄え、住宅ローンなど、有形の資産にばかり議論が集中しすぎている。余暇時間の使い方、パートナー同士の深い関わり合いの意思など、ほかにも論じるべきテーマがある。
100年ライフでは、お金を使うことより貯めることが重要になるし、余暇時間をレクリエーション(娯楽)から自己のリ・クリエーション(再創造)に振り向ける必要性も高まる。ここで問われるのは、未来に得られるかもしれない恩恵のために、いま厳しい決断ができるかどうかだ。これは、一般にセルフ・コントロール(自己抑制)の問題と呼ばれるが、長い人生では何通りもの未来の自己像がありうることを考えると「セルフ・コントロール」という言葉ではわかりにくい。この試練を表現するには「いくつもの自己の並存」の問題と位置づけたほうがよい。
ものごとに習熟するためには、満足を先延ばしできるかどうかが重要だ。なんらかのスキルを習得しようと思えば、長期の恩恵(たとえば、英語を話せるようになること)のために、目先の快楽(たとえば、お気に入りの連続ドラマを見ること)を我慢しなくてはならない場合が多いからだ。
スタンフォード大学のキャロル・ドゥエックの言う「成長思考」の持ち主は、快適なぬるま湯の外に出て行き、未来につながる道に思考を集中させることにより、将来の計画を貫くことができる。こうした思考習慣を身につけるには、方法論を学ぶことが有効だという。長い人生を通して生産的でありたいと思う人は、困難な学習目標を立てて、強い覚悟をもち、目標に向けて脱線せずに忍耐強く努力し続けることが必要である。


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